増原メッセージ:(13)SAKAIからSEKAIへ

SAKAIからSEKAIへ
高校14回生(昭和37年卒) 増原 宏

  私は文系家族の中で育ったが、三国の小西先生の刺激的な化学の授業に触発され、東北大学理学部化学科に進んだ。仙台で光化学の研究室を選び、当時新しかったレーザーを使う化学者としてデビューした。レーザー光化学の研究に打ち込み、欧米を駆け回り、フランスの高等師範大学から名誉学位をもらい、ベルギーでは王立学士院の外国人フェローにしていただいた。光化学のノーベル賞ともいわれるポーターメダルも紫綬褒章もいただくことができた。アジア光化学協会設立、初代会長を務めるなどアジアのためにも努力し、インドでは国立科学アカデミーの外国人会員に任命された。阪大工学研究科の教授を務めた後、台湾の国立交通大學で第一線の研究室を主宰しており、終身講座教授として研究を続けている。三国卒業後52年、サイエンスを通して世界中に友人を持ち、ベルギー、インド、台湾を第二の故国とするまでに至った幸せに感謝している。

(大阪府立三国ヶ丘高等学校 同窓会会報“三丘会報66号”の原稿)

 



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