メッセージ(報告書送付状より) :  濱野凖一レーザーバイオナノ科学寄附講座終了行事


秋らしく朝夕しのぎやすくなってきた奈良は生駒です。今年は大地震、原発事故、台風被害と悲しい出来事が続いて起こっておりますが、皆様におかれましてはお元気にてお過ごしのこととお喜び申し上げます。

さて私共の研究室、濱野凖一レーザーバイオナノ科学寄附講座は、3年の研究期間を終えこの9月30日に終了致します。私が2007年3月に大阪大学を定年退職し、財団法人生命科学研究財団21生命科学研究所に研究室を設けさせていただき、その後奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科に本寄付講座として移設し、都合4年半研究を展開することができました。これも財団、大学の関係者各位のご理解、ご高配はもとより、皆様の温かいご支援によるもので、心より御礼申し上げます。

大阪大学時代からの若い研究仲間の奮戦めざましく、単一生細胞のフェムト秒レーザーによる操作と制御、アミノ酸やタンパク質のレーザー捕捉結晶化を中心に世界的にも極めてユニークな成果をあげることができました。ここに4年半の研究成果をまとめましたので、お送り申し上げます。「新しいレーザー誘起現象を如何に研究するかを研究している」と、我々は申しておりますが、大変素晴らしい研究経験を致しました。

幸い共同研究者はこの春よりそれぞれ独立して研究室を持ち、新しい課題に挑戦を始めておりますが、私も研究の舞台を台湾国立交通大学に一本化し、レーザーバイオナノ科学の一層の研究展開を図ってまいります。また奈良先端科学技術大学院大学では10月以後も引き続き特任教授として微力ながら貢献させていただくとともに、JSTさきがけ「光の利用と物質材料・生命機能」の研究総括として、我が国の光科学技術研究の一端を担ってまいります。関係各位のご高配に感謝するとともに、今後ともいっそうのご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。
                                                  2011年 9月                                                 



連 絡 先:(メール)masuhara(at)masuhara.jp  ※(at)を@に置き換えてください
郵便送付先:〒630-0192 奈良県生駒市高山町8916-5
      奈良先端科学技術大学院大学・物質創成科学研究科
研 究 室:台湾国立交通大学・応用化学系及分子科学研究所・レーザーバイオナノ科学講座




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